エステティック関連業界団体が発表した年頭所感は、以下の通り(順不同)。
詳細はリンクをクリック。
■ 一般社団法人日本エステティック協会 理事長 久米 健市 氏 ■ 特定非営利活動法人日本エステティック機構 理事長 福士 政広 氏
■ 一般社団法人日本エステティック工業会 理事長 瀧川 睦子 氏
■ 一般社団法人日本エステティック振興協議会 理事長 瀧川 睦子 氏
■ 一般社団法人日本全身美容協会 理事長 松本 毅 氏
■ 一般社団法人日本エステティック協会 理事長 久米 健市 氏
2023年の年頭にあたり謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
昨年、日本エステティック協会は創立50周年を迎えました。協会創立以来ご支援を賜りました個人会員・法人会員・認定校の皆さま、業界・行政・関連団体の皆様へ深く感謝申し上げます。
本年は依然コロナ禍ではありますが、感染拡大を防ぐことを前提に協会事業を推進するフェーズに入りました。世界では様々な社会変化が起こっていますが、日本では独自の大きな変化が起こっています。
その一つは「人口の変化」です。日本の人口は減少に転じ、多くの産業で深刻な労働力不足が今後見込まれます。
一方、全ての年齢層において就労率は増加しています。
今後は、労働者人口の変化への対応ができる業界が労働者を確保できる業界となります。年齢以外の多様性への対応も重要です。「多様性を認識・尊重する」システムへの変換が求められています。女性の社会的地位の向上に貢献すること。そして、多様な性、障がいのある方々、日本以外にもルーツを持つ方々等と共生し、教育を提供し、お客様やスタッフとして迎えられるような環境を整えることが非常に重要です。
会員の皆さまが世界基準に対応するための指針として、日本エステティック協会では2020年より、「AJESTHE STANDARD」を構築するための取り組みを始めています。
教育についても、標準化すべき技術や考え方を明確にし提案してまいります。様々な経験・スキルの方々が学ぶことができる環境のために、積み上げで学べるシステムを構築します。多様性に関する知識を得る教育も提供いたします。
昨年度に引き続きエステティシャン技能検定の構築とその国家検定化についても、業界を挙げて継続的且つ積極的に取り組む事業と位置付けております。
協会綱領にあるように「エステティシャンの良心」として本年度も活動してまいります。
これからのエステティックが人々に選択され、エステティシャンが誇りを持ってキャリアを構築するために、社会に貢献する産業・職業となるための諸策に鋭意取り組んで参ります。
依然として戦争、地球温暖化、社会の分断、景気・為替、コロナ禍等で不安も多い状況でありますが、世界に1日も早く平和が訪れることを願い、我々が取り組めることには積極的に取り組み、皆さま一人ひとりにとってすばらしい一年となりますよう、心よりお祈り申し上げます。
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■ 特定非営利活動法人日本エステティック機構 理事長 福士 政広 氏
旧年中は当機構の認証活動に格別なるご理解とご協力を賜り心より感謝申し上げます。
昨年は、政府の新型コロナウイルス対応政策も社会活動の継続の重視を反映する形になり、徐々に社会経済活動も平常に戻りつつあると感じております。
このコロナ禍の3年の間にエステティック業界に異業種からの参入が増え、セルフエステの利用トラブルや男性脱毛サロンでの契約トラブルが目立っていることが問題となっています。
このようなトラブルの発生原因として考えられるのは、新規参入の経営者の皆様自身のエステティック業界に関する正確な知識や情報等の不足があり、またそれに伴うサロンスタッフの教育機会の不足であることが大きいと思われます。
しかしながら、新規参入した経営者の皆様がそういった情報を手に入れる手段は限られているのも事実であると思います。
当機構は、こういった経営者の皆様にサロン運営に関する正確な知識や情報を得る機会を提供する方法として「サロン事業者登録制度」を設けております。是非ともご活用いただきたいと思います。
当機構にサロン事業者として登録することにより、登録した事業者の皆様へは行政機関や業界からの最新情報をメールにてタイムリーにお届けする他、各種リモートセミナーの開催連絡を受け取ること及び経営に関しての相談も受けることができます。
また有償ですが「サロン運営管理者講習会」も実施しており、関連法令や消費者対応について学ぶことができます。
さらに、受講修了者には「エステティックサロン認証」を取得していただくために必要な「サロン運営管理者」資格も発行しております。
すべての事業者の皆様に「正確な情報」を入手いただくことにより、消費者トラブルを未然に防ぎ、サロンの顧客満足度を高め、エステティック業界全体に対する信頼性の向上につながると確信しています。
そのため、サロン事業者の皆様には可能な限り当機構に登録いただくことを強くお勧めいたします。
本年も経済産業省・消費者庁等の行政機関、並びにこの産業に関わられる企業・団体の皆様に、エステティック産業の健全な発展のために当機構の活動への一層の参画及びご協力いただきたく改めてお願い申し上げます。
最後になりましたが、本年のこの業界の更なる発展と業界のすべての皆様のご健勝と成功をご祈念申し上げ新年のご挨拶させていただきます。
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■ 一般社団法人日本エステティック工業会 理事長代行 瀧川 睦子 氏
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
日頃は当工業会の活動にご理解をいただきまして感謝申し上げます。
さて、厳しい環境下ではありますが、当団体会員企業はこれまでと同様に、エステティック業界の健全化を掲げ、「安全」「安心」を担保とした機器及び化粧品などの生産を行い、安全基準に基づいた商品開発を行う所存でございます。
会員企業には、「適切な機器の規格基準」と「正しい知識を持ったメンテナンスサービスエンジニアの育成」を指標としていただきながら活動しておりますが、昨年は新たな取り組みとして「電気用品安全法」の講習会を開催いたしました。
海外から日本に輸入した製品にも必ず適用され、電気用品を取り扱う事業者として知らなくてはならない国内法規と法改訂について学ぶ場を提供する講習会です。
多くの方に学んでいただけますようにWEBにて視聴していただけるカリキュラムを組んでおります。引き続き多くの方に「電安法」についてご理解を賜れば幸いです。
今年の主たる取り組みとしましては、「認定メンテナンスサービスエンジニア講習会【ベーシック】」の開催を、夏頃を目途に開催できるように目指し、正しい知識と技術を持った、エステティック機器の「認定メンテナンスサービスエンジニア」の養成を行って参ります。
また、「エステティック機器」の、キャビテーション・EMS・RF・エステティックポレーション部会を設定し、特定非営利活動法人日本エステティック機構の機器認証32機種に加える為の規格基準を策定するために、会員企業より各機器の詳細な仕様をご提供いただき、「安全」「安心」な基準を専門部会にて協議して参ります。
さらに、一般社団法人日本エステティック振興協議会に協力し、危害情報や苦情の撲滅に力点を置き、未だ危害情報や契約に関する苦情が「国民生活センター」へ多く寄せられている「セルフエステでの危害」「HIFU機器による施術のトラブル」「アートメイクの危害」の注意喚起を踏まえ、国内で行われる展示会の主催者と連絡をとり、出展企業に周知徹底していただき、出展要項に禁止の旨を記載いただきました。
来場者に向けては「安全なサロン運営に必要な業務用エステ機器選びのポイント‼」と称したセミナーを複数回展示会場で実施し、広く認知していただくとともに適合機のような安全な機器を選んでいただけるように広報活動を行いました。
当会の会員企業は、セルフエステ事業者への、業務用機器の販売または、リースを行わない事で意思疎通がすでに図られております。
本年も当工業会は「エステティック業界の健全化」に向け、会員各社と協力して推進してまいります。皆様にとって、輝かしい年になることと、さらなるご繁栄をご祈念申し上げ年頭のご挨拶とさせていただきます。
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■ 一般社団法人日本エステティック振興協議会 理事長 瀧川 睦子 氏
謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
皆様におかれましては、新しいご抱負で新年をお迎えになられたことでしょう。
昨年は、様々な物価が上昇したことによりエステティック産業を取り巻く環境も大変厳しいものとなりました。
そのような環境下において私ども一般社団法人日本エステティック振興協議会は、加盟団体である「日本エステティック協会」「日本エステティック業協会」「日本エステティック工業会」が一致団結して、エステティック業界の健全化と、より一層の発展と社会的地位の向上を目指し、消費者の安全と安心の確保および行政など国の機関への業界窓口となり、各種事業を推進してまいる所存です。
「安全・安心」への取り組みは、消費者の皆さんのみならず、働く技術者が誇りを持って仕事が出来る環境づくりにつながりますので、行政と情報を共有しながら協力体制を築き上げて参ります。
さて近年、「国民生活センター」に寄せされる相談の多くが「セルフエステでの危害」「HIFU機器による施術のトラブル」となっております。
特に注意したいのがセルフエステです。家庭での使用を目的としたホームエステ機器ではなく、業務用に製造販売されたサロン用機器を専門的な知識を持たないお客に自ら機器を使用させるものです。知識を持つ技術者が使用して初めて安全で満足の高いサービスが受けられるにもかかわらずです。
さらに、医療免許での使用を前提とされたHIFU機器は、我々エステティック業界では使用することはできません。
このことが未だ多くの方に情報として届いていないことから、当会の加盟団体からは注意喚起が再三にわたり発布されております。
これを受けて国内で行われる展示会の一部主催者には、出展要項に注意喚起を盛り込み多くの事業者、サロンに向けて周知するための協力を行っていただいています。
来場者に向けては出展ブースにおいてのパネルの掲示や資料配布、さらにはセミナーを開催し加盟団体と共に広報活動をしています。
また、美容ライト脱毛委員会では、安全講習会・技術者講習会の運営に取組み、その結果今期までの累計実績は、10,000名を越す皆様に勉学いただきました。
昨年より、eラーニングでの受講が可能になり、より多くの方に安全安心に技術ができる知識を学ぶ場を提供できるようになりました。試験会場も全国約300ヵ所にて拡大しましたので、多くの方々にご受講いただければと思います。
本年も「今日は明日のために」のスローガンのもと、「安全・安心はいかなる利益よりも優先される」との考えを常に意識し役員一同取り組んで参ります。
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■ 一般社団法人日本全身美容協会 理事長 松本 毅 氏
お客様から信頼され必要とされるエステティック業の活性化を目指す
謹んで年頭のご挨拶を申し上げます。
一般社団法人 日本全身美容協会は、1978年2月18日の創立以来、お客様から信頼され必要とされ、そして愛される全身美容(エステティック)サロン経営を目指す経営者の方々が集う事業者団体として、各種活動を行っております。
長く続いている新型コロナウイルスの影響が社会情勢に様々な変化をもたらしたとともに、私たちエステティック業においてもその影響によりお客様との間に少し距離ができてしまったことは言うまでもありません。
昨年はそのような状況において、エステティックサロン経営者やエステティシャンの方々は、お客さまに興味を持っていただきご来店へつなげるために様々なアイデアを駆使されたことと存じます。
しかし残念なことにそのアイデアがお客様とのトラブルにつながってしまったことで信頼を失ってしまう事例も多々あったことも念頭においておかなければならない年となりました。
2023年、一般社団法人 日本全身美容協会は、引き続きエステティックサロンの活性化につながる活動に重点をおき、サロン運営において現在も充分なる感染症対策を実施されていることと存じますが、改めて感染症対策の周知に努めるとともに、お客様に満足いただけるサービスの提供、安全性の確保、明確な契約内容、適正な広告表示等により、弊協会の役員及び会員が一丸となり、本年も「お客様から信頼され必要とされ、そして愛される全身美容(エステティック)」を目指し各種活動を実施してまいります。
健康美容サービス産業が発展していく中で、健康及び美容に携わる業が様々な形で提供されておりますが、私達の全身美容(エステティック)業は、「人々の心に満足と心地よさと安らぎを与えるとともに、肌や身体を健康的で美しい状態に保つ」という大切な役割を担った業として、消費者の方々の生活に貢献できるかけがえのない業であることに信念を持ち、一人ひとりのお客様を大切にする気持ちこそが、サロンへの信頼に繋がり、様々なアイデアを生み出し、必然とエステティック業の発展に結びつくものと確信しております。
一般社団法人日本全身美容協会は、これからのエステティック業のあり方を見据えて、エステティックが一人でも多くの方々の生活の一部となるために、皆さまとともにエステティックサロンの活性化とエステティック業の発展に尽力してまいりますので、本年も何卒よろしくお願い申し上げます。
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