意外性がもたらすもの #4

私ごとですが、先月50歳になりました。
若い時に想像していたような成熟した素敵な大人になっていなくて、伸び代バツグンです。
伸ばす時間を延ばすためにも、まずは心身ともに健康でいたいと思います。

なのに、そんな50歳を迎えた3日後、その出来事は起きました。

突然、首が痛くて回らなくなりました。

仕事柄デスクワークがほぼ毎日、プライベートではスマホの使用、筋トレもストレッチもほぼしない生活。
確かに常に首肩がコリ固まっていることは承知していましたが、痛みを感じたことはなかったので突然のことに驚きました。
やはり節目の歳を迎えたせいなのでしょうか…。

日常生活に必要な動作にも支障があったため、整形外科に駆け込み、飲み薬と塗り薬を処方してもらい、現在は大体元通りになりました。

さて、本題はここからで、コリの解消のためにマッサージグッズを購入しようと300円ショップを訪ねました。

300円ショップですから、一瞬でお悩み解決となるようなグッズがあるとはまったく期待せずに覗いてみたわけですが、まあまあいろいろな種類のグッズがあって。

アレコレ手に取って、首に当てたり肩に当てたりしていたところ、同じ年ごろと思われるショップ店員の女性が話しかけてきました。

ここでちょっと驚きました。

100円ショップや300円ショップは、必要なものを淡々と買いに行く場所であって、ショップ側からの接客を求めていないし、実際にほとんどありませんよね。

ところが彼女は、私がちょうど興味深く見ていたマッサージグッズを指して、「あ、コレすごく便利ですよ!」といいながら見本を手に取り、「首や肩もいいし、ほら、足とかもマッサージできるんです♪」と実演してくれました。

彼女が実演してくれるのを見て、本当に便利な様子が伝わってきて、私も「本当に便利そうですね!」「首と肩が痛くて…」と応じると、「そうなんですか、肩ってこりますよね~」と共感してくれました。

…なんか嬉しい。

結果、私はそのマッサージグッズを購入しました(300円じゃなかったけど)。

もちろんそれが必要ではありましたが、絶対にそれがないと生活できなかったわけではありません。
それなのに、なぜ購入に至ったのか考えてみたとき、意外性の効用だなと思ったのです。

300円ショップのような日常的で安価な雑貨を販売する店舗で、店員さんから商品を勧められるような体験は普通ありませんし、あると予想もしていなかったなかで、店員さんに商品の説明をしてもらって勧めてもらい、悩みに共感までしてもらった…。

接客などされる訳がないという思い込みを裏切られた。
意外性。

それが購入につながったのではないかと感じました。

エステティックなどのサービス業も、お客様の思い込みを裏切ること、つまり期待以上の体験を提供することがお客様の心をつかむことになるかもしれませんね。

購入したマッサージグッズがこちら↓
「エステティック・プレス」編集長の須々木淳子がエステティック業界や美容にまつわる話を、つれづれなるままに不定期で更新します。

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