エステティックサロン市場、2024年度は5年連続で縮小傾向
矢野経済研究所の調査によれば、2024年度の国内エステティックサロン市場規模(事業者売上高ベース)は、前年度比98.3%の3,043億円となり、5年連続でマイナス成長が続く見込みである。
(百万円)
2020年度 | 2021年度 | 2022年度 | 2023年度 | 2024年度(見込) | 2025年度(予測) | |
市場規模 | 339,000 | 328,500 | 316,300 | 309,500 | 304,300 | 304,600 |
前年度比 | 93.7 | 96.9 | 96.3 | 97.9 | 98.3 | 100.1 |
矢野経済研究所調べ
注1:事業者売上高ベース
注2:2024年度は見込値、2025年度は予測値
注3:エステティックサロン市場には、国内の店舗型エステティックサロンで提供する施術(美顔、痩身·ポディ、脱毛、メンズエステ)と付帯する物品販売·その他サービスが含まれる。なお、セルフェステ、訪問エステ、理美容エステ、メディカルエステなどは対象外としている。
分野別に見ると、レディス施術市場(美顔、痩身・ボディ、脱毛、その他の合計)は1,918億円(前年度比97.4%)で、全体の6割以上を占めるが、縮小が顕著である。
一方、メンズエステ市場は155億円(同100.6%)と微増し、物販・その他サービス市場は970億円(同99.9%)であった。
特にレディス施術分野では、近年市場を牽引していた脱毛市場において、2024年もリージョナルチェーンや中堅規模の企業の経営破綻が相次ぎ、突然のサロン閉鎖や返金トラブルが毎年複数件報道される事態が続いている。
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